今回ご紹介するのはトカイワイン。
ハンガリー北東部のトカイ地方で造られています。
ハンガリーのワインはあまり馴染みがないのではないでしょうか。
しかし、トカイワインは世界三大貴腐ワインの一つであるなど有名なワインなのです。
そもそも貴腐ワインとはどんなワインでしょうか。
貴腐ワインは、貴腐ブドウという糖度が高いブドウで造られたワインのこと。
そのため、甘い仕上がりになっていて、デザートワインの一種です。
トカイワインは、「トカイ・アスー」、「トカイ・エッセンシア」、「サモロドニ」という3種類があります。
それぞれの違いは次の通りです。
トカイ・アスー:白ワインをベースに貴腐ブドウを加える
トカイ・エッセンシア:貴腐ブドウのみで造る
サモロドニ:貴腐ブドウと通常のブドウをまとめて発酵させる
やはり貴腐ブドウが甘みの理由ですから、エッセンシアが一番甘く、次がアスー、最後がサモロドニという順です。
特にサモロドニは貴腐ブドウの状態によって甘口だけでなく辛口にもなり得るワインです。
ハンガリーのワイン法では、残糖度が定められており、エッセンシアが450g/L、アスーが120g/L以上、サモロドニが辛口で9g/L、甘口で45g/L以上となっています。
トカイワインを飲む機会があったら今回ご紹介したトカイワインの種類をぜひ参考にしてみてくださいね。